これは過去ではなく現在の話。
自分の気持ちや方向性が未確定のままであり、相手もあることなのでブログ記事にしてもよいかどうか迷いに迷った。
ただ、私の現状であることは間違いないので読者の方に紹介したく、今回掲載することにした。
職場に気になっている女性がいる。それを恋というのかどうかも分からない。私は転職で現在の会社に就職した。彼女はすでに3年目だったのでこの職場では先輩ということになる。初めは彼女と同年代で似た背格好の女子社員が数人いたため、見分けがつかず、顔と名前を一致させるところから始まった。さらに部署が違うため共同で処理する業務はない。ただ、日常的に出入りするので顔を合わせて挨拶するくらいの接点はある。しかし、会話としては業務連絡程度しかない。
そんな環境で、第一印象は電話対応だった。私も別の業界で接客経験があるが当時の私の同僚達は私も含めて彼女と同じ年齢の頃に同じ接客や電話対応が出来ていた人はいなかったと思う。そして、彼女からの内線連絡は私にとって心地のよい音楽で楽しみだった。
テキパキして仕事をしっかりとこなしている真面目さはもちろんだが、落ち着きすぎていてるので、どこか浮世離れしている雰囲気がある。そして、他の同僚とは密着せずに適度な距離を保っている。そんなところが私には身近に感じて好感を持っていた。
とは言え、私もまだ入職して間もない頃で、とにかく職場に慣れることが最優先だった。彼女に限らず、まずはお互いに顔見知りになっておきたい、その程度の気持ちだったと思う。
部署も違い、深く関わる予定もない。だからこそ、挨拶くらいは自然に交わせたらいい、そんな軽い期待だった。
ところが、彼女の部署で初めて顔を合わせた時、こちらから挨拶をすると、まさかの目を合わせず、そのまま通り過ぎていった。
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
あの電話口での清々しさは、所詮営業用の顔だったのか。そう思ってしまった自分がいた。
正直、少し残念だった。
ただ、それで簡単に割り切れるほど、私も大人ではなかった。
忙しかっただけかもしれない。
たまたまタイミングが悪かったのかもしれない。
こちらに気づかなかった可能性もある。
そんなふうに、いくつもの理由を勝手に並べては、納得しようとしている自分に気づいた。
その時点で、すでに「どうでもいい相手」ではなくなっていたのだと思う。
とは言え、彼女の表裏にむしろ苦手意識を感じていたある日のこと、通信障害で呼び出されて、機械のことについて彼女に聞きながら、一緒に復旧させたことがあった。その時の会話で私の誤解を解くこととなり、彼女は仮面ではなかったことに安堵を感じた。彼女は人見知りが激しく、仕事に没頭してしまう性格という情報も遅れて私の耳に入ってきた。私はさらに彼女の人となりを知りたくなった。その時に私は不覚ながら恋を予感した。そして、前進するべく、私は彼女との会話を試みた。もちろん、タイミングを計ってである。会話は二言三言。しかし、決して愛想が良い訳でなく、お互いに人見知りでは会話が弾む訳がない。時にぎこちない会話で自爆することもあった。ただし、年齢差があることと部署が違うことが良い距離感で、私の心は比較的落ち着いていた。社長とのトラブルで居心地が悪く不安定で、社内での立ち位置が微妙で見せ場がない上に、転職も視野に入れているからでもある。そんなことで一喜一憂しながらも距離が縮むことがないまま出会って1年以上経過していた。
彼女の周辺の環境が変化していたのだ。
退職者が増えて、業務量の増加に加え新人への指導による無理がたたって体調を崩したのだ。私は彼女に対しての人事権がなく直接相談することはできないが、彼女と顔を合わせた時にこっそり声掛けをしていたわったことはあった。入退院でしばらくは精神面の不調もあり、不安な状況がしばらく続いて私も静観していたが、年末近いある日、彼女が男性職員と楽しそうに話している場面に触れてしまった。彼と彼女の関係も分からないし、何の話題かも知らないが、クールな彼女の別の一面と、私には決して見せたことのないラフな様子と舌の滑らかさに一時胸のざわつきが激しくなり、動揺はあった。ただそれにより、彼女の体調は良くなっているのを感じた私はこれ以後、余計な声掛けをするのをやめて、静かに彼女を見守ることにした。親子ほど年の違う私より、年齢の近い男子と親しくするほうが自然なことであろう。そう切り替えていた矢先、年始の勤務にて彼女に挨拶をした。彼女は笑みを浮かべて「おめでとうございます」と言ってくれた。そして、私の質問に答えた後、同じことを聞き直してくれた。初めてのことだった。まだ無関心と言ったら嘘になる。江の島の彼女と駅で再会したときのことが頭をよぎった。正月に「私と湘南My Love」という記事を書いた余韻もあり、つい江の島の一日を重ね、再現の前兆だと都合よく考えてしまった。しかし、一喜一憂は私にとって精神衛生上よくない。頭を冷やし、忘れた頃に何か思いがけない「イベント」があれば、それを新たな縁と思うようにしようと心に誓ったのである
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